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人間はほとんどの判断や行動を無意識に行なっているのである。トール・ノーレットランダーシュの『ユーザーイリュージョン』(紀伊國屋書店)によれば、人間の脳は毎秒1100万ビットもの感覚情報を受け入れ、毎秒100億ビット以上の情報処理を行なっているが、意識が処理できるのはそのうち毎秒16〜50ビット程度にすぎないという。大半の情報は無意識に処理されているのだ。
 服を着る、食事をする、靴を履く、自転車に乗る……僕らが日常的に行なっている行為のほとんどは、無意識が判断し、体を動かしている。服を着る動作ひとつにしても、いちいち意識的に指示を出さなくてはならないとしたら、どれほど煩雑だろうか。「ここで親指をボタンにひっかけて持ち上げながら、人差し指でボタンホールを広げ、ボタンの手前の縁をボタンホールに押しこんで……」と、細かく指示を出すところを想像すると、気が遠くなる。無意識は意識なんか比べものにならない複雑で膨大な作業を黙々とこなしているのだ。
 そればかりではない。「意識は0.5秒遅れてやってくる」ことも研究によって分かってきた。たとえば指を動かそうとした場合、「指を動かそう」という意識が生じるより0.5秒前に、すでに指を動かす動作に先立つ準備電位が脳に生じている。つまり実際には指を動かす決断を下しているのは無意識であり、「指を動かそう」という意識は、無意識の決断を後追いする形で生まれているというのだ。

すいません引用元ワカラン とりあえずボード関連じゃない

0.5秒前に無意識の決断があり追随して意識化するということか
0.5秒って結構な時間だよね、8mクラスのキッカーの滞空時間がソンくらいじゃないかな?
 スポーツ学とか薀蓄とかあさってるとやっぱり最高の精神状態は無意識下であるような記述が多いのだけれど、それを体現するには無意識で出来るほどの反復練習が必要なのよね。
人の体はかなり多くのパーツで構成されていて一説には600とか稼動可能な部分があるらしいんだけど*1、キッカーでの空中姿勢なんてほんとに考えてないからね考えられるのは1,2箇所だけ、目線をどこを向くとか腕を気にしようとか・・*2それ以上考えようとするとまず失敗する。意識下で統制取れるものなんて高が知れているのだ。上手い方はやっぱりイメージトレーニングも上手いわけで、やっぱり其れも含めて練習量なのかなぁと思います。意識するだけではなくて無意識レベルまで見につけないといかんのね。 そういえば国カズ(国母和宏)を見てベテランさんが以下のようなことを言ってたけど・・・『あいつは若いけど10年以上やってるんだ、おれもやっぱり10年以上はやってるからね、やっぱりうまくなるには10年くらい必要なんだよきっと』
上達に近道なしですな。

*1:48箇所ぐらいで大体のポージングが出来る人形もあったよね。

*2:動きを一連の流れの中で捉えることが重要ということイメージ的にはバキのマッハ突き。